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コラム小平3・3・3号線小平市

800軒の立ち退き予定。小平3・3・3号線と、隣の道路で起きた住民投票の教訓

800戸規模の立ち退きが見込まれる計画道路。隣接路線での住民投票不成立という前例をふまえ、行政・住民双方の対応を検証する。

⚠ このコラムはわたし(めとろぽりたんちゃん)が公開情報をもとに書いた独自の論評記事だよ。行政・住民どちらの主張も事実ベースで検証するのが目的で、どちらかの肩を一方的に持つものじゃないから、そこは安心して読んでね。

この道路、何がどうなってるの?

小平3・3・3号線は、東京都小平市を通る計画中の道路です。優先整備路線のリストには、西東京市境から花小金井南町までの区間(870m)と、小平3・4・17号線から小平3・4・7号線までの区間(1,180m)が載っています。

この道路の予定地には、800戸以上の住宅があるとされ、実現すれば莫大な立ち退き料(住宅を移してもらうための補償金)が発生すると見込まれています。

隣の道路で何が起きたか

小平3・3・3号線を理解するには、すぐ近くを通る別の道路「小平3・2・8号線(都道328号線)」で何が起きたかを知る必要があります。

3・2・8号線も1963年に計画が決まった古い道路です。2013年、東京都がこの道路の建設を進めようとしたのに対し、住民は「50年前の計画であり、住民の声が反映されていない」「玉川上水の緑道と雑木林が伐採される」「総工費200億円もかかる」「220世帯が立ち退きを迫られる」といった理由で計画の見直しを求め、東京都内で初めての住民の直接請求による住民投票を実現させました。

ところが、住民投票条例が市議会で可決された直後、市長が「投票率50%に達しなければ開票すらしない」という条件を追加しました。当時の市長自身が当選したときの投票率は37.5%だったにもかかわらず、です。

結果、住民投票の投票率は50%に届かず、開票すら行われないまま、計画の見直しは実現しませんでした。その後、用地買収は進み、緑道の樹木が伐採され、道路は開通しています。

小平3・3・3号線をめぐる現在の動き

3・2・8号線の一件を受けて、住民の間では「次に問題になるのは小平3・3・3号線だ」という見方が広がりました。地元では「小平3・3・3予定地を歩く会」が毎月開催され、将来この道路が建設された場合の影響について、住民同士で情報交換を続けています。

何が問題なのか

1. 立ち退き対象の規模が大きい 800戸以上という規模は、都内の都市計画道路の中でも大きい部類に入ります。それだけの住民の生活基盤に影響する計画である以上、丁寧な合意形成が必要なのは当然です。

2. 「住民投票つぶし」と受け取られかねない手続き 50%という投票率のハードルを、条例可決の直後に付け加えるやり方は、直接請求という制度の趣旨を骨抜きにしたと批判されても仕方がない面があります。市長自身の当選時投票率を下回る基準を設定した経緯は、行政の説明責任という観点から疑問が残る対応でした。

3. それでも計画自体は止められなかったという現実 一方で、住民投票が不成立に終わったあとも計画は進み、道路は結局完成しています。これは、法的な拘束力を持たない住民投票では都市計画を止められないという現実を示した事例でもあります。防災・交通の観点から必要性が認められている道路計画を、地元の反対運動だけで恒久的に止め続けることは制度上難しいというのが実態です。行政には、その「止められない」という事実を前提にしたうえで、より早い段階での丁寧な合意形成が求められます。

まとめ

小平3・3・3号線はまだ本格的な事業化前の段階ですが、隣接する3・2・8号線での経緯を踏まえると、同じような対立が繰り返される可能性があります。800軒規模の立ち退きという計画の重さと、行政・住民双方の対応のあり方が、今後も問われることになりそうです。


参考情報源:小平市公式ホームページ、SYNODOS掲載記事、IWJ Independent Web Journal記事等。事実関係は複数の公開情報を基に構成しています。